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伊勢西国三十三所~もう一つのお伊勢参り~

伊勢参りは江戸時代の庶民にとって一生をかけての願望でしたが、実は信心を口実に日本中を旅することが目的だったのです。
お参りを終えると西の人たちは江戸までも足をのばし、東からの旅人は京、大阪、四国、宮島など1ヶ月以上もかけて回りました。
一番の人気は西国三十三所巡礼、近畿地方と岐阜の三十三の観音霊場を巡って極楽往生を願いました。
そこまで金銭的、日程的に余裕がない人々にとって人気があったのが伊勢西国三十三所です。
明治時代以前の日本は神仏習合、神も仏も同じように崇敬の対象だったのです。
伊勢西国三十三所にはどんなお寺が選ばれたのでしょうか?いつ頃から始まったのでしょうか?
現在ではどうなっているのでしょうか?もう一つの伊勢参りを神宮とのかかわりも含めてお話いただきます。

講師 千種 清美(文筆家・皇学館大学非常勤講師)

日時

7月10日(金)   13:30~15:00

参加費

会員 850円   ビジター 1,350円

定員

30名

場所

五十鈴塾右王舎

伊勢西国三十三所観音霊場は、三重県にある観世音菩薩を祀る寺院で構成され、お伊勢参りと共に多くの人々が訪ねる由緒ある古巡礼です。
いつ頃に開創されたかは、はっきりしていませんが平安時代には『伊勢三十三所巡拝記』が記されていることから、少なくとも千年以上の歴史があります。
その後、1655年の『勢陽雑記』にも記述され、1741年に書かれた『伊勢巡礼案内記』で詳細に紹介されており、お伊勢参りが盛んになった江戸時代には人々が「もうひとつのお伊勢参り」として多く廻ったと伝えられます。
しかし長い歴史の中で巡礼の衰退、札所の統廃合も繰り返されています。現代でも昭和44年(1969年)、平成18年(2006年)に再編成が行われて現在に至っています。
霊場は伊勢市から桑名市、亀山市までと三重県の広い範囲にあります。近いところでは、金剛證寺や松尾観音も霊場として挙げられています。
どのようにお寺が選ばれたのかなど、千種先生に教えていただきましょう。