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戦国貴族の生き残り戦略⑤

講師 岡野友彦(皇學館大学文学部長)

國學院大學図書館所蔵「久我家文書」に含まれる戦国時代の古文書を読み解くことで、戦国時代を生き抜いた公家貴族たちの苦悩と「したたかさ」についてお話していただきます。

第一回は康正2年(1456)の「久我通尚自筆書状」を読みながら、応仁の乱前夜の京都の情勢と、公家貴族の困惑ぶりを見ていきました。

第二回は文明元年(1469)の「赤松政則書状案」を読みながら、播磨に下向することになった公家貴族と戦国大名の関係をみていきました。

第三回目は文明17年(1485)の「北畠政勝書状」を読みながら、伊勢に下向することになった公家貴族と戦国大名北畠家の関係を見ていきました。

第四回目は永正17年(1520)の「左衛門五郎請文」を読みながら、公家貴族が暮らす京都近郊村落の村人たちと貴族との関係を見ていきました。

そして今回、第五回目は天文14年(1545)の「竹内季治四名連署起請文」を読みながら、公家貴族が暮らす京都近郊村落で行われた祭礼と、貴族の関係を見ていきます。

なお参考文献として、岡野先生著『戦国貴族の生き残り戦略』をぜひともお買い求めいただければ幸いです。

講座当日にも販売させていただきます。
(吉川弘文館、2015年、1700円+税)

中世の古文書を読めるようになりたいと思っている方、大歓迎!!

日時  2019年12月16日(月) 13:30~15:00

参加費  会員 850円  ビジター 1,350円

場所 五十鈴塾右王舎

定員  30名

:lol: 岡野友彦著 『戦国貴族の生き残り戦略』

内容

戦国時代を生き抜いたのは、戦国武将や一揆の民衆たちだけではありませんでした。

摂関家に次ぐ家格である清華(せいが)家の一つ、久我(こが)家に伝わった『久我家文書』に光を当て、生き残りをかけた荘園経営の実態などから戦国貴族の苦悩としたたかさを読み解きます。

これまで重視されてきた文化的側面ではなく、経済的側面から戦国貴族の実像を浮き彫りにする注目の一冊です。

目次

中世の久我家と久我家文書―プロローグ/
応仁・文明の乱と畿内近国(大乱のはじまりと近江鈎の陣/
播磨赤松家と久我家/
伊勢北畠家と久我家)/
戦国時代の山城国久我荘(明応の政変と久我本荘/
山城国久我荘の政所/山城国久我荘の千種祭)/

年貢収入から商業課税へ(洛中立売課役と傾城局公事 座中天文騒動)/
近世公家社会への転換(近衛家と天下人たち/
久我敦通の勅勘とその後)/
近世の久我家文書と久我家―エピローグ