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神崎塾長講座「旅する神々①―大国主命」なぜか名前を変えながらの旅

講師 神崎宣武

(五十鈴塾塾長・民俗学者・文化審議会専門委員・旅の文化研究所所長)

日時  2018年10月24日(水) 18:30~20:00

大国主命を、一般的には大黒さま(大黒天)と呼んだりします。

そして福の神と崇めます。

しかし大国主命と大黒天は出自が異なっており、それが江戸のころ習合をみたのです。

『古事記』によると、大国主命は四つの名前をもっています。

大穴牟遲神(おおなむじのかみ)・葦原色許男(あしわらしこお)・八千矛神(やちほこのかみ)、それに大国主命。

稲羽(因幡)・根の国・高志(越)の国・出雲と、行く先々で名前を変えているのです。

大和の三輪に招かれたところで大物主命(おおものぬしのみこと)と変名した、とも伝えられています。

これを、どう解釈すればよいか。

人間の世界では、うろんの人物とみなされるでしょう。

ところが、神々の世界、そこにおもしろい物語が読みとれそうです。

シリーズ第一回目は「大国主命」、神様方のなかでは一番親しまれている方ではないでしょうか。

~大きな袋を肩にかけ大黒様が来かかると~童謡にまで歌われ、赤裸になった兎に、水で洗って蒲の穂綿にくるまれと教えたやさしい神様です

ところがこの神様、小さい頃からひどい目にあっています。

父にあたる神様ははっきりしていないのですが、八十人もの兄たちがいて(すごいですね)、彼らは事あるごとに大国主を殺そうとし、実際二度も殺され、その都度、母が必死で蘇生させました。

ついにここにいては危ないとスサノオが治める国に逃がし、そこでスセリヒメというスサノオの娘に出会い、婿としての辛い試練に打ち勝って、後はトントン拍子に葦原中国(あしはらなかつくに)を治めるようになりました。

メデタシメデタシとなるところですが、なんとこの国を天照大神に差し出さなければならなくなったのです。

歴史的には出雲族と大和族の軋轢ですが、平和の内に国譲りがなされた裏には今日にまで続く約束がありました。

さてそれは?

参加費 会員 1,100円  ビジター 1,600円

定員  30名

場所  五十鈴塾右王舎