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「春風香」を楽しむ

※この講座は中止になりました。

「春風の こほりふきとく 川岸の 冬木の柳 色つきにけり」  藤原家良

春風を感じる季節、三つの香り「冬木の柳(スモタラ)」「川岸(マナカ)」「春風(キャラ)」、それぞれの香りを優雅に聞きわけて、「春の芽生え」を楽しみましょう。

奥深く神秘的な香りを放つお香には、香りを楽しむだけではなく、さまざまな効果があることがわかっています。

時には人生を大きく変えるほどの力になってくれる香り。

前向きなパワーを取り込んで、より質の高い暮らしを送りましょう。

初めての方もお気軽にご参加ください。

講師 東 堯霞(香道御家流三條西宗家直門師範)

日時   4月10日(金) 18:30~20:30  

参加費   会員 5,300円 ビジター 5,800円

(香筵料・食事・お菓子代含む)

場所   五十鈴塾右王舎

定員   30名限定

五十鈴塾では、日本全国、そして海外へも日本の素晴らしい文化に触れていただこうと、忙しい毎日を送っておられる御家流の三條西家直門師範である東先生をお招きして、三ヶ月から半年に一度くらいの日程でお香の講座を
開講しています。
全く経験がないけど、ちょっと覗いてみたいと思われる方にも、日本独自の香りの文化を気軽に体験していただきたいとおっしゃる東先生の意向にそって行われます。
和歌が詠めなければダメ?作法を知っていなくてはダメ?全くそんなことはありませんのでご安心を。
回ってきた香炉に精神を集中させ深い香りを聞きあてる、たったそれだけのことです。
けれども不思議と、平安の貴族の高貴で雅な世界の一端に触れたような気持ちになりますよ。

今回は「春風香」
春風香の「証歌」

「春風の こほりふきとく 川岸の 冬木の柳 色つきにけり」  藤原家良

この和歌に合わせたお香が「春風香」です。すなわち「春風香」の証歌になります。
和歌や文学を主題にした世界を鑑賞し、香りで春夏秋冬を感じることができるのが香道なのです。

組香とは

さまざまな香木を和歌や物語の主題(証歌や源氏物語など)によって組み、香を聞き当てる遊びをいいます。
遊び方としては、まず香元になる人(塾では東先生)が香木を小さく刻み、その一片ずつをひとつひとつ香包に包みます。
その香炉が参加者にまわされて、一同が薫りを聞きます。
(香道では香木を嗅ぎ分けることを「聞く」という)
そして銘々に答えを用紙に記入して提出します。
最後に香元が、実際にたいた順序に香の銘を読みあげます。
各自のメモと比較して各人のその日の成績がきまります。
お香を聞くマナーは東先生がやさしく教えてくださいますが、香の薫りそのものを陶然として楽しむのが大事で、作法はいわばこういうものかと理解すればいいだけのこと。
そして滅多に「聞く」ことのできない高価な香木の香りは、一休禅師がお香の効用を讃え記した「香十徳」にもあるように、体にとても良いのです。
ですからお作法を知らないことを遠慮したり、香の種類や香銘を知らないことを恥ずかしがったり
しないで、一度参加してみてください。

香十徳とは

「香十徳」は北宋の詩人、黄庭堅によって記された漢詩で、日本では「一休さん」の説話でも知られる一休宗純によって広められました。

香の効用を端的に、そして格調高く伝える詩文と言えます。

1. 感格鬼神・・・感覚を研ぎ澄まし

2. 清淨心身・・・心身を清らかにし

3. 能除汚穢・・・よく穢れを取り除き

4. 能覺睡眠・・・よく眠りを覚まし

5. 静中成友・・・静けさの中に安らぎをもたらし

6. 塵裏偸閑・・・忙しいときにも心を和ませる

7. 多而不厭・・・多くても邪魔にならず

8. 寡而為足・・・少なくても十分に足りる

9. 久蔵不朽・・・年月を経ても朽ちず

10. 常用無障・・・常に用いても障りはない

香の本質が、40文字で見事に表現されている素晴らしい漢詩であるとともに、今も昔も香の効能に対する考え方が変わらないことに驚かされます。


騒々しい昨今、ひとときの静寂の中、良い香りに包まれることは心の安らぎになります。
リラクゼーションのつもりで、雅な香遊びを体感しましょう。
ぜひお気軽に参加してくださいね。