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「雛祭香」を楽しむ

姫君の心をこめてまつる雛 もものせつえそ春のあけぼの 三條西堯山

三月は何と言っても上巳の節句。女性にとっておひなさまはいくつになっても楽しい行事です。

ひな祭りの楽しみ方はさまざまありますが、今年はちょっと雅に香りで遊んでみませんか?

質の良いお香は「香十徳」といってさまざまな効用があります。

伽羅(きゃら)、羅国(らこく)、寸聞多羅(すもたら)、佐曽羅(さそら)と、先生がご用意してくださいます。

日常を離れた集中と静寂の世界に遊び、しかも心身を清浄にし、厄災を祓う。

雛の節句にふさわしい楽しみ方ですね。ぜひ体験してみてください。

講師 東 堯霞(香道御家流三條西宗家直門師範)

日時   3月9日(金) 18:30~20:30

五十鈴塾では、日本全国、そして海外へも日本の素晴らしい文化に触れていただこうと、忙しい毎日を送っておられる、御家流の三條西家直門師範である東先生をお招きして、三ヶ月から半年に一度くらいの日程でお香の講座を開講しています。
全く経験がないけど、ちょっと覗いてみたいと思われる方にも、日本独自の香りの文化を気軽に体験していただきたいとおっしゃる東先生の意向にそって行われます。
和歌が詠めなければダメ?作法を知っていなくてはダメ?全くそんなことはありませんのでご安心を。
回ってきた香炉に精神を集中させ深い香りを聞きあてる、たったそれだけのことです。
けれども不思議と、平安の貴族の高貴で雅な世界の一端に触れたような気持ちになりますよ。

今回は「雛祭香」

「上巳の節句」とは

女の子の健やかな成長を願い、美しい雛人形を飾ってお祝いをする日本の春の行事です。
そのルーツは、3世紀前後の古代中国での風習に基づくと言われています。
中国では”季節の変わり目は邪気が入りやすい”と考えられ、3月最初の巳の日に水辺で禊をおこなったり、盃を水に流して自分のところに流れ着くまでに詩歌を読む「曲水の宴」を行う風習がありました。
これが日本に伝えられ、禊の神事と結びつきます。
天皇をお祓いする儀式から、平安時代には宮中行事へ変化し、厄災を祓う「上巳の祓い」として、「曲水の宴」を催したり、人形(ひとがた)で自分の体をなでて穢れを移し川や海へ流す儀式が行われるようになりました。
現在の「流し雛」は、この名残といわれています。
そして時の流れとともに武家社会へと浸透していき、室町時代には33日に固定され、やがて江戸時代には徳川幕府によって「五節句」が重要な年中行事と定められました。
もともと「上巳の節句」は男女の区別なく行われていましたが、「端午の節句」に対して、33日が女の子の節句として定着するようになったのです。
やがて人形作りの技術が発展し、立派なひな人形ができてくると、流すものから飾るものへと変化していきます。
上流階級では、嫁入り道具に豪華なひな人形を持たせるようになり、それはその家の財力の象徴として華やかさを増してゆき、豪華な雛壇を飾るようなっていきます。こうしてひな祭りは、祓いの儀式であったものが徐々に形を変え、女の子の成長と幸せを願うお祭りとなって、庶民の間へ定着していったのです。

組香って?

さまざまな香木を和歌や物語の主題(証歌や源氏物語など)によって組み、香を聞き当てる遊びをいいます。
遊び方としては、まず香元になる人(塾では東先生)が香木を小さく刻み、その一片ずつをひとつひとつ香包に包みます。
それを香元がよく打ち交ぜて、ひとつずつ香炉に炷いてゆきます。
その香炉が参加者に まわされて、一同が薫りを聞きます(香道では香木を嗅ぎ分けることを「聞く」という)
そして銘々に答えを用紙に記入して提出します。
最後に香元が、実際にたいた順序に香の銘を読み あげます。
各自のメモと比較して各人のその日の成績がきまります。
お香を聞くマナーは東先生がやさしく教えてくださいますが、香の薫りそのものを陶然として楽しむのが大事で、作法はいわばこういうものかと理解すればいいだけのこと。
そして滅多に「聞く」ことのできない高価な香木の香りは、一休禅師がお香の効用を讃え記した「香十徳」にもあるように、体にとても良いのです。
ですから、お作法を知らないことを遠慮したり、香の種類や香銘を知らないことを恥ずかしがったりしないで、一度参加してみてください。

騒々しい昨今、ひとときの静寂の中、良い香りに包まれることは心の安らぎになります。

リラクゼーションのつもりで、雅な香遊びを体感しましょう。
ぜひお気軽に参加してくださいね。

    参加費   会員 5,150円 ビジター 5,650円

    (香筵料・食事・お茶・お菓子代含む)

    場所   五十鈴塾右王舎

    定員   30名限定