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春の星見と最近の宇宙事情

にぎやかな冬の一等星たちや火星が西に傾き、上弦過ぎの月が南の空に輝いています。

あの月から中国が(昨年)12月に、44年ぶりに月の石(土壌サンプル)を持ち帰りました。

日本では「はやぶさ2」が小惑星リュウグウのサンプルを無事届けてくれています。

国際宇宙ステーションにはアメリカの民間初の有人ロケット「クルードラゴン」に搭乗した野口宇宙飛行士が長期滞在中です。

最近の新しい技術により宇宙開発や太陽系探査が随分様変わりして来ています。

野田先生に最近の宇宙事情についてのお話を伺います。

講師   野田 学(名古屋市科学館学芸課天文主幹)

日時 4月22日(木) 18:30~20:30

昨年11月24 日に打ち上げられた中国の月探査機「嫦娥5号」は、あの月から44年ぶりに土壌サンプル(月の石)を持ち返りました。
月に到着後、まず着陸機と離陸機を分離して月に軟着陸し、ドリルで月面に穴を掘って約0.5kgの地下サンプルを採取、ロボットアームで表面の砂も約1.5kg 採取しました。
次に、これらのサンプルを離陸機の真空容器に収め、離陸機のみ月を離れて月の周回軌道上の周回機にランデブードッキングし、サンプルを大気圏突入カプセルに移しました。
約50 年前にアポロ計画で行われた有人のミッションをほぼそのまま無人で行ったことになり、技術の進歩を強く感じさせてくれました。
その後、離陸機は分離して月に衝突させ、周回機と大気圏突入カプセルのペアは約6日間月を周回した後に軌道修正して地球へ戻る軌道に入り、12 月17 日に分離された大気圏突入カプセルは地球の大気で減速して、パラシュートを使って内モンゴル自治区に着陸、サンプルは無事に回収されました。

日本では「はやぶさ2」が12月6日に無事帰還を果たし、小惑星リュウグウのサンプルが入ったカプセルがオーストラリアのウーメラ砂漠に着地、回収されました。
カプセルは12月8日には日本に輸送され、宇宙科学研究所の地球外試料キュレーションセンターに到着、慎重に開封されてリュウグウのサンプルが十分に入っていることが確認されました。

国際宇宙ステーションには日本人の野口聡一宇宙飛行士が長期滞在中です。
11月16日、アメリカのスペースX 社が開発した民間初の有人ロケット「クルードラゴン」に搭乗、打ち上げは無事成功し、翌日午後1時すぎに国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功しました。
そのスタイリッシュな姿が話題となりました。

そして火星には、昨年7 月に打ち上がったホープ(アラブ首長国連邦)、天問1 号(中国)、パーサヴィアランス(アメリカ)の3 台が、いずれもこの2月に無事到着しています。
ホープは中東初の惑星探査機で、日本のH-IIA ロケットで打ち上げられました。
これが周回機タイプであるのに対し、天問1 号は周回機、着陸機、探査車がセットになった盛りだくさんな計画です。
火星探査は初めての中国ですが、月探査機「嫦娥」シリーズで積み上げた技術と経験を下支えとして、5月に着陸機と探査車を切り離して軟着陸させる予定です。
一方、パーサヴィアランスは2 月19日に着陸成功し、さっそく一連の着陸時の動画と、火星面で録音されたそよ風の音が公開されています。

内容 野田学先生

画像提供 名古屋市科学館

参加費  会員 1,150円  ビジター 1,650円(お菓子付き)

(この講座のお菓子は五十鈴茶屋の協力をえて、講座に合わせた和菓子を作っていただいています…右画「オーロラ」イメージ)

場所 ・定員  五十鈴塾右王舎   定員 20名