イベント案内・お知らせ

秋の夜長と宇宙から降りそそぐモノ

講師   野田 学(名古屋市科学館学芸課天文主幹)

日時 11月13日(火) 18:30~20:30

晴れた夜空には、星が見えます。

それは、星からの光が私たちの目に届いているからです。

宇宙からは光だけでなく、赤外線や電波といった光とは違う波長の電磁波も届いています。

しかしそれだけではなく、目に見えない小さな粒子も宇宙から地球に降り注いでおり、私達の身体を貫いているのです。

こうした小さな粒子は宇宙線と呼ばれています。

およそ90%が陽子(水素原子核)で、約9%がヘリウム原子核、残りわずかが素粒子やヘリウム原子核よりも重たい原子核です。

これらが宇宙空間をほぼ光の速度で飛び交っており、地球の大気に飛び込んでくるのです(一次宇宙線)。

すると、大気中の酸素分子や窒素分子などの原子核に衝突し、原子核を壊しては新しい粒子を生み出します。

生み出された粒子もまた高速で周りの原子核に衝突し、さらに多数の粒子を生成し、ねずみ算式に数を増やしていきます。

ミューオン(ミュー粒子)、ニュートリノ、電子、ガンマ線などが生み出され、二次宇宙線と呼ばれます。

このうち電子やガンマ線は大気中で吸収されて減り、地表まで来るのはミューオンとニュートリノがほとんどです。

まるでシャワーのように地表に降り注ぐので、「空気シャワー」とも呼ばれます。

こうして地表に届く宇宙線は、手のひらほどの面積に1秒間に1個ほどです。

霧箱やスパークチェンバーを使うと、飛来する様子がわかります。

http://www.ncsm.city.nagoya.jp/cgi-bin/visit/exhibition_guide/exhibit.cgi?id=A515

また、目に見えず幽霊粒子とも言われるニュートリノも宇宙線と同じく、太陽や超新星爆発からやってきます。

ニュートリノは手のひらサイズで1秒間に数兆個とも言われますが、我々の体はおろか、地球さえ簡単に突き抜けていってしまいます。

我々のまわりでは、そんな宇宙起源の目に見えない粒子がうようよしています。

内容 野田学先生

画像提供 名古屋市科学館

参加費  会員 1,100円  ビジター 1,600円(お菓子付き)

(この講座のお菓子は五十鈴茶屋の協力をえて、講座に合わせた和菓子を作っていただいています…右画「オーロラ」イメージ)

場所 ・定員  五十鈴塾右王舎   定員 30名