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漢字の旅 「草・春・生」~高先生に学ぶ漢字は面白い~

講師 高 潤生
(書道篆刻家・現代印作作家)

漢字はいつどのようにして生まれたのでしょう。
今、残っている一番古い漢字は「甲骨文字」。
亀の甲羅や動物の骨に刻まれた漢字です。
これは占いの結果を記録するために使われました。

漢字は仮名やローマ字と違って一字一字が意味や由来をもっているのです。
私たちが日頃使っている漢字にどんな意味があるのか、違った角度から見直してみると漢字の面白さ、楽しさが見えてきます。

日時  2021年4月13日 (火)   13:30~15:00

今回、注目するのは、「草・春・生」。

いち早く春を知らせる植物は草です。

「草」は強い生命力と深い友情の象徴であることを、白楽天の詩「古原草」から教えてくれています。

白楽天のエピソードを交えて、その代表作と「草・春・生」の甲骨文字を楽しみましょう。

そして甲骨文字の書き方も教えていただきましょう。

賦得古原草送別 「古原の草」を賦し得て、別れを送る   白居易

白楽天が15歳から16歳で最も早い時期の詩に属する。
送別の席で「古原の草」という題を与えられ、即興で作った詩と言われている。
人間の栄枯盛衰と草の枯れてはまた生える力を詠みあげた若々しさを感じる。

離離原上草 離離(りり)たる原上(げんじょう)の草

目に見えるのは 青々とした野原の草。

一歳一枯榮 一歳(いっさい)に一たび枯栄(こえい)す

この草は 一年に一度 枯れてはまた茂る

野火燒不盡 野火(やか)焼けども尽きず

この勢いは 野火でさえ 焼き尽くすことはできない

春風吹又生 春風吹いて又生ず

春風が吹けば また生えてくる

遠芳侵古道 遠芳(えんぽう)古道を侵し

その独特の芳香は 遠く古くからの街道にまで達し

晴翠接荒城 晴翠(せいすい)荒城に接す

青々とした緑の草は 荒れ果てた古城にまで続く

又送王孫去 又王孫(おうそん)の去るを送る

そしてここに 貴公子を送りだせば また草は茂るのだろう

淒淒滿別情 淒淒(せいせい)として別情(べつじょう)満つ

離別の想いが 今 私の心に満ちている


作者 白楽天(白居易)772年~846年

中国、唐代中期の漢詩人。
古来、日本で最も愛された大詩人。
世の不正を批判する「諷諭詩」(ふうゆうし)、日々の幸せを歌う「閑適詩」(かんてきし)、そして幻想と楊貴妃の愛を歌う「長恨歌」が名高い。
源氏物語や枕草子にも、数多く取り上げられている。


参加費   会員 850円  ビジター 1,350円

場所   五十鈴塾右王舎

定員   20名