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聖地巡礼 その2~那智参詣曼荼羅~

熊野は古代より神秘的な聖地とされ、修験道の修行の場として知られていました。
平安中期になり末法思想が世に広まり、救いを求めて阿弥陀信仰が盛んになると、浄土の地としてクローズアップされ、天皇をはじめ貴族などが続々と参詣に訪れました。
以来熊野信仰は大きく広まり、全国的なものとなってゆきましたが、その一翼を担ったのが熊野比丘尼といわれる女性たちの集団でした。
彼らは熊野信仰勧誘のために全国に散らばり、参詣曼荼羅を用いてわかりやすく絵解きをしました。
中でも那智参詣曼荼羅は作例が最も多く、今に残っているものも多くあります。
この曼荼羅図を詳細に見ると当時の人々の生きざまがひしひしと伝わってくるようです。
曼荼羅図の第一人者である西山先生にじっくりとお伺いします。

講師 西山 克(京都教育大学名誉教授)

日時

10月 20日(水)      13:30~15:00

参加費

会員1,150円     ビジター 1,650円

定員

20名

場所

五十鈴塾右王舎

聖地巡礼は、自身の信仰対象に縁の深い場所を訪れるという宗教上の行為で、その宗教にとって重要とされる場所、特に神聖とされる場所や宗教施設の総本山などに参拝する行いを言います。
海外ではイスラム教徒のメッカ巡礼、ユダヤ教徒・キリスト教徒のエルサレム巡礼など。
日本では四国八十八箇所・西国三十三所の札所巡りなどがあります。

熊野那智山を描いた那智参詣曼荼羅は、作例として36点が確認されており、現存する150例余の参詣曼荼羅の作例の中で、1種の参詣曼荼羅の作例としては突出して多いものです。
絵解きを行っていた熊野比丘尼とは、熊野三山本願所を本寺として、その組織と統制に服する僧形の女性聖職者(比丘尼)であり、熊野三山の造営・修復のための勧進にあたる勧進職として各地で勧進奉加を募っては、本寺へ送り届けることを務めとしていました。
この曼荼羅からどんなことが読み解けるのか、西山先生に教えていただきましょう。