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重陽の節句によせて

10月17日は旧暦の重陽の節句、新暦ですと露地物の菊の花はまだ咲いていません。
日本人に昔から愛されている菊の花ですが、日本には野菊はあっても家菊はなく、奈良時代末期か平安時代初期に中国から渡ってきました。したがって万葉集には菊の歌はありません。
9月9日を重陽の節句として菊の宴を楽しんだのは主に宮中で庶民にはあまり広まらなかったようです。菊を最も愛したのは鎌倉時代の後鳥羽院で十六弁菊を皇室の紋章にしたほどです。
庶民が菊に熱狂したのは世の中が平和になった江戸時代、栽培が盛んになり新種も次々に生まれました。「菊作り汝は菊の奴かな」蕪村 という句が作られたほどです。
最近ではもっぱら葬儀用の花のイメージがありますが、菊本来にはいろいろの薬効があり、長寿を寿ぐ花でした。
菊についてのお話しを伺いながら、菊花の宴のお食事をたのしみ、雅やかにお煎茶を楽しむ贅沢な企画です。

講師 藤原 和美(皇風煎茶禮式師範・日本現代作法会助教授)

日時

10月 16日(火)                   11:00~13:30

参加費

会員3,000円     ビジター 3,500円 (食事代・お茶・お菓子代含む)

定員

20名

場所

五十鈴塾右王舎

江戸時代、幕府によって五節供の一つとされた重陽の節句。菊の節句とも言われます。
日本人は菊が好き過ぎて、年中咲かせるようになってから、ありふれた花になり、ここぞという場合はあまり使われなくなりました。
しかし、菊は花が美しいばかりではなく、いろんな役にたつスグレモノなのです。その一つ、薬効作用がある。あの高貴な香りに鎮静作用があるのですよ。
昔は菊枕といって枕の中に菊を入れてリラックスしたそうです。ビタミン類やアミノ酸を含んでいて体を温めて長生きできるともいわれています。さらに美肌効果もあるそうで、被せ綿といって、前日に花に綿を被せ、翌日に露や香りを含んだ綿で全身を清めると美肌になるといわれています。さらに食用にも使われました。おひたしや、刺身のつま、菊茶、菊酒などなど。
今回はお話しを聞いてから、節句にちなんだお食事を楽しみ、その後、一滴一滴が味わい深いお煎茶をいただきます。