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中世は妖しの世界

上画…「中世ふしぎ絵巻」のなかから、北村さゆりさんの画

日本の中世は諸説ありますが、だいたい鎌倉時代から戦国時代といわれています。
この時代、武家が実権を握り、朝廷は飾り物となり、下克上がまかり通る、まことに世情不安定な時代でした。

そんな世情を表すかのように、都を中心に妖しい出来事が起こり続けました。

伊勢神宮では斎王が嵐の夜に御託宣を叫び、近江の国では通行を妨げられた伊勢の御師が神灰をまき散らして呪いをかけ、厄災が次々におこったそうです。

都では室町御所が化け物屋敷となり、雷鳴とともに光るものが山に衝突し、大山が鳴動して天がお告げをする。

そんなこんなのバックには陰謀が渦巻き、自然現象すらも恐怖と不安をかき立てる要素として利用されたのです。

今回は京だけではなく、各地に起きた怪しい出来事のお話を西山先生のユーモラスな話術でお伺いします。

講師 西山 克 (関西学院大学文学部教授 文化歴史学日本史学専修)

先生は東海道山陽新幹線のグリーン席に搭載されている「ひととき」という雑誌に「中世不思議ばなし」を連載され、今回その中から27編が素敵な大人の絵本になりました。
下記の内容は、その「あとがき」から抜粋したものです。

山は鳴動し、馬が話し、龍が跳ぶ。

将軍は虹を飲み込み、百鬼が奇跡を起こす。

中世は不思議な出来事がたくさんおきた時代でした…。

この日本列島に住んでいた先人たちは、窓辺でトラツグミが鳴き続けるとかいいと思い、屋根に何羽ものサギがとまると怪異と思った。

もちろん鳥だけではない、生き物だけでもない。
ようは構築された日常の秩序にわずかな狂いが生じたとき、人々はこれを怪異と認識したのである。

厄病か飢饉か戦争か、どのような未来の凶事がこの怪異のむこうに隠されているかを判定するのは、おもに陰陽師の仕事である。
彼らはそのような判定に合わせて、凶事の実現を阻む方策も考えてくれるだろう。

私は歴史学の学徒として、とくに中世の怪異のありかたを研究のひとつのテーマとしてしてきた。
その過程で興味深いと思っていたのは、不思議な出来事のすべてが怪異ではないということであった。
大雑把にいえば怪異は凶事の予兆と判定されるわずかな秩序の狂いのことである。

7月30日、西山先生からどのようなお話が飛び出るか・・・楽しみですね。
ぜひ、ご参加ください。

日時   8月 27日(月)     13:30~15:00

参加費   会員1,100円     ビジター 1,600円

定員   30名

場所   五十鈴塾右王舎