イベント案内・お知らせ

「日本に出会う」シリーズ 第十四回「伊賀の修正会を見る」

日本各地から地方色が失われています。
そして、季節の風情や味覚までも。

つまり、日本文化を構成する多様性が失われつつあるのです。

何をもって「日本らしさ」かというのも議論がわかれるところですが、五十鈴塾が注目する「日本らしさ」に神崎塾長と出会いに行ってみたいと思います。

回数を重ねると、次代に繋げなければならない何かが見えてくることを期待して、歩いて・見て・話しあってみましょう。

講師 神崎 宣武

(五十鈴塾塾長・民俗学者・旅の文化研究所所長・文化庁文化審議専門委員)

令和2年2月11日(火) 10:00~18:00

「伊賀の修正会を見る」

伊賀市島ヶ原、北は滋賀県、西は京都府に隣接、南は奈良県にほど近いとあって、昔からそれぞれの文化が流れ込んできていました。

その中心に建てられている観菩提寺正月堂は天平時代の創建で1250年の歴史があります。

ここに奈良朝時代の古密教の行法を伝える儀式が残っています。

2月11日・12日におこなわれる修正会です。

修正会とは寺院で正月に祈祷をする法会で旧年の悪を正し、その年の吉祥を祈願するものです。

規模は小さいのですが有名な東大寺の修二会と同じように韃靼行法がおこなわれます。

興味深いのは11日の献餅練り込み、旗や幟、松の枝や餅花をつけた長い桜の枝を担ぎ、5軒の頭屋で搗かれた輪状の1斗もある大きなお餅が担ぎ込まれます。

堂内で大餅を5段摘みその上に大きな鬼の頭が作られ、棕櫚や蜜柑、人参、大根などでユーモラスな鬼の顔が作られます。

一連の行事の後は福餅まきがあります。

奈良時代から続く珍しい行事を見学し、今年の福をいただきに行きましょう。

(歩きやすい服装で飲物などをお持ちください)

伊賀市の旧島ヶ原村にある観菩提寺は別名正月堂ともいわれ、今から1300年前に東大寺の実忠和尚によって、創建された古刹です。

2月に東大寺の修二会に先だって修正会が行われます。

御本尊の十一面観音を春の女神に見立て呼び覚まして豊作を祈る行事です。

ユニークなのは11日に行われる節句之頭(せきのと)呼ばれる大餅会式、四軒の頭屋で作られた一斗はある大鏡餅が五つずつ、若衆によってにぎやかに運ばれます。

2メートル弱の桜の枝に餅花をつけた成花を振り回し、そのあとには節句盛という鬼頭、五枝の松、いばり栗、豊年俵などを「エトオッーエトオッー」と掛け声を懸けながら本堂に運びます。

傑作なのは、鬼頭、棕櫚で顔を作り、みかんの目玉、眉と鼻と口は栗、角は人参、耳は大根、その表情がなんともかわいいのです。

前日、10日(月)の神崎先生の夜講座「旅する神々⑥」も、とても興味深いお話が伺えます。
ぜひご参加ください!

参加費   会員8,500円 ビジター 9,000円

(バス代・食事代・保険料含む)

定員   18名限定(最少催行人数13名)

集合場所   9:55に「五十鈴川駅」集合